潰れた酒屋にもたれかかるように自動販売機が光っている

やりたいからやろうって乗るだけ乗って

だいたい企画もせず終わるのがオチ


毎日いろんな理由で電車は遅れて

毎回遅刻もせず働けなんて無理


もうパパになっちゃったから

女遊びはやめるのだ

もうママになっちゃったから

自堕落生活やめるのだ


手順書がないから上手に給料が上がらない

身分証もないから高級旅館にも泊まれない


やだな やだな やだな やだな

なんかこう、全体的には良いけどやだな

やだな やだな やだな やだな

とにかくもう、学校や家はもとからやだな


最近のトイレは僕がいるのに消灯する

僕に見向きもせず女はスマホで動画見てる

ちゃんと僕はここにいるのにさ

ちゃんと僕がここにいるのにさ


かませ犬じゃん 猫が好きなのに

一匹狼じゃん 主食パンなのに


襲来したのはエイリアンじゃなく罵詈雑言でした

だったらキャトルミューティレーションの方がマシだよな


人差し指からビームが出ます

イライラすると爪を噛んじゃうから

透明人間にだってなれます

異常なほどに空気読んじゃうから


今日は好きな人に迷惑をかけました

それでも顔が見れたからいいか

今日は好きな人を殺してしまいました

そんな夢を見てしまいました


ウケんね


買い物袋いっぱいに 雨を集めてそのまま捨てる

冬なのに 半袖の人が怖い

いい人のふりして僕は

お腹のあたりにナイフを隠し持っている


首吊り自殺した友の分まで僕は

不幸な毎日を過ごしているのだ


昨日飼い猫に噛まれた傷が痛い

不思議と心は少し軽い


迷路の壁を乗り越えて

警備員に怒られたけど

そうでもしないと一生このまま

効率の悪い生き方になるぞ


わけのわからないぼくを笑わないで

でもその笑顔は僕にだけ見せて

好きと伝えない僕を少し褒めて

そんな苦笑いしないでよ ねえ


どんな形でも僕という概念が

誰かの脳の皺を増やしたらいいな


駅から徒歩5分の商店街を抜けると

錆びついた自転車を目印に僕の家があって

郵便物がポストに溢れているけど

ピザは頼まないから開けないんだ


手をつないで帰るよ 冷たい空気と

腕を組んで歩くよ 二酸化炭素


お前の着てるジャケットはビンテージじゃなくて

ただ汚れてるだけだろ


口座の残高が3万円の奴が

合コンでヘラヘラしてんじゃねえ


以上2点をモットーにした新興宗教


うちの最寄りの電信柱が

日に日に少しずつ伸びている


相対的に言えば僕が

日に日に猫背になっている


三年コツコツ貯めた貯金で

買えたのは愛か 夢か なんだか

よく見たらこれは ちょっと高めの生ハムだ


大根を売ってない八百屋が調子にのるな


すり潰したイチゴを 鯛と偽って売る


タバコで出汁をとった鍋で

君と楽しくお酒を飲む


僕じゃない男との赤ちゃんが

やたら可愛くてお年玉をあげる


ブラックパピヨン106号室

思いついた賃貸の名前


あの人、影におめめが付いてるよ

こっちを見てる、こわいね

可愛く言っても無駄だ

君はただのアルコホリック