だったらな

時に 好きなものが嫌いになるけどさ

180度逆の話なら 世界はちょっと平和なんだろう


僕ら 同じ水色のタバコをふかしてはさ

「今日もダメだ」なんて言うけれど

案外そんな毎日が好きだから

ここにいるんだろね


無駄なものばかりなようで

無駄なことなんてないような

小さな部屋で誰かといるんだね


無機質な声も

買い漁った本も

落ちている長い髪も

全部に少しは僕の匂いが

染み込んでるんだよな


異質こそかっこいいと思ってたよ

あの日 僕は 知らない誰か 為に歌ったらちょっと

格好つくと思ったんだけど

見ず知らず 誰かからしたらきっと

ちっちゃな声で 好きって言った あの子の方が ずっと

格好良いんだろな


憂いたセブンティーンは

いつのまにかもう10年も前だ

悲しいな 悲しいな なんて言っても多分

こうして生きてる僕は 曲がりなりにも正しいんだ


半分だけ食べて 残しちゃったペペロンチーノは

注文する時から分かってたんだ

まだ僕には 刺激が強すぎるなって、さ


なりたいもの

なりたくないもの

好きなもの 嫌いなもの

君の好きなとこ 嫌いなとこ


全部燃やしちまえたらな

今日が金曜日だったらな

僕が君の一番だったらな

もしあの日に戻れたらな

綴る言葉にもっと含蓄があったらな

あの子がショートカットだったらな


今日が雨の日だったなら


折られて光って萎んだサイリウムみたいな人生を

歩んで 歩んで それでも強い風には負けられないから

敢えて 道を 踏み外したのは

人工衛星から見える 惑星のクレーターに

僕がいる事を伝えたかったから


改札は無慈悲だ 白い服は今日も綺麗だ

夏風邪は猛威をふるっている